私の母は料理やお菓子作りが上手い。母は子供の頃、将来は自分のカフェをひらくのが夢だった。
しかし母が学生の頃、両親を病気で亡くし一人で生きていく為に夢を諦めた。 私が生まれてから誕生日やクリスマスなどの行事ごと、何気ない日でも母がケーキを作ってくれてそのケーキでお祝いする時間がとても幸せだった。物心ついたときには母と一緒にお菓子作りをしていた。私は母のおかげでお菓子作りが大好きになり、いつしか自分一人でもお菓子作りをするようになっていた。

私が小学校高学年くらいの頃、普段の母との何気ない会話の中で私は母の諦めた夢の話を聞いた。その時に「じゃあ、私がお店つくるから一緒にやろう。」と伝えてパティシエになることを決意した。

それから夢は変わらず、ようやくあの時の約束を果たせそうだ。